私たちの脳は、思考として湧いてくる考えに対してすぐに以下のようなジャッジの物差しを使っています。
「私は○○だと思う」
「私の考えが普通。相手が間違っている」
「私の考えが一般的であり、相手がおかしい」
「私のほうが当たり前で、相手はなぜ理解してくれないのだろう」
自然に湧いてくる思考に対して脳は「これが私の考え」とみなすので、これ以外に選択肢があるとはなかなか思えません。
ですから私たちは、当たり前のように「これが私の考え」という言葉を使います。
しかし本当に「私の考え」でしょうか。
もし私たちが、違う国に生まれ、違う親に育てられ、違う環境で、違う人間関係を経験してきたとしたら。
たった今の私たちは、今の自分と同じ考えをしていないかもしれませんよね。
思考とは、過去の記憶をベースにしています。
ということは、もし私たちの過去が異なる環境だったら、今の私たちの思考も当然変わっていました。
世界の中には、人と会ったときにお辞儀をしない国があります。日本では相手に対する礼儀としてお辞儀をすることが普通です。
お辞儀をするのが普通である日本人が、（相手の文化が分からないと想定して）相手からお辞儀をされなかったら、失礼な人だなと感じることでしょう。
しかし日本人の私たちも、もしお辞儀をしない国に生まれていたら、お辞儀をしないほうが普通でしたよね。
思考は簡単に嘘をつきます。嘘とは、自分の本心ではないことを「これが私の本音」「これが私の素直な考え」と思ってしまうということです。
しかし上記しましたように、過去の経験をベースにして思考が湧いてきますから、過去の経験を土台として湧いてきた「無限の選択肢のうちの一つ」が、自分の思考として湧いてきているということになります。
もし私が皆さんのお母さんとして皆さんの子供時代に関わりがあれば、きっと今の皆さんの思考は現在とは大きく異なっているのではないでしょうか。
私自身もそうです。否定と批判ばかりされて育った私が、もしありのままを認められる過去を生きていたら、今の私の思考は、真逆ぐらいに違っていたのだと想像できます。
ではどうすれば自分の魂の声をキャッチできるのでしょうか。
それは、思考が湧いてきたときに「これが私の考え」と捉えないでみてください。
そして「この考えは、無限なるDVDの中の、たった１本を見ているだけ」と思ってみてください。
そして思考が湧いた時に「別の人（大谷選手、叶姉妹、好きな女優さん、世界的スーパースターなど）だったらどう考えるかな？」と毎回考えてみてください。
そのようにして違う思考に意識を向けてみますと、脳に揺さぶりが起きて、今までの固定観念が外れます。
そして脳が違う選択肢があることに気づき、今までの古いパターンに拘らなくなっていきます。
そうなったときに、自分と魂の間にあった邪魔や抵抗が無くなり、魂の声がスッと聞こえるようになります。
ぜひ最初に湧いてくる思考に拘らず、新しい考えをいくつも思い描いてみてください。
最終的に、最初の思考に戻ることもあるかもしれません。その場合でも、他の選択肢を考える実践を続けますと、脳が拡張しているような感覚になり、今までよりも自由な世界に生きていることを実感できるようになります。
ありのままのあなたは何にも縛られない自由奔放な女神です。
これからそんな自由さを思う存分味わっていいのだとご自分に伝えてあげてくださいね。
宇宙は今日も不完全なあなたを無限に愛しています。
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