手放すというのは、無理やりに、相手を待つのをやめようとか、心に抵抗して彼のことをゆるそうとか、自分の考えを何としても変えようとすることではありません。
そういう自分に起きてくる感情を、そのまま受けとめて、まずはそれらを認めてあげることです。
そして、その時に大切なことは、「なぜ、今の私にその感情が起きているのか」という、そこに潜む理由なのです。
その気持ちを起こさせているのは、相手のように見えるのですが、そうではなく、自分の心の内側のほうに、それをそう受けとめているなにかしらの理由があるんです。
その理由にフォーカスすることが、自分を見つめる、ということです。
男性も女性も、相手はあなたのことを傷つけてはいません。
それを、私を傷つけている、と感じている自分がいる、ということなんです。
もちろん、相手が誰がどう見ても傷つけているような行為をしたかもしれません。
それさえも、相手が自分を傷つけている、と受け止めるのかどうかは、自分で決められるんです。
もしかしたら、その相手は、寂しさや悲しみから、傷つけたようなことをしたのかもしれません。それが理解できますとね、相手が私を傷つけている、ではなく、相手は傷つけるぐらいのことをする何かしらの理由がある、と受けとめられるので、自分は傷つかないんです。
目の前に起きている出来事を、100%、自分の心の内側にその原因がある、と考えて、自分の心の内側の何がそうさせるのか、じっくりと考えて見てください。
これが、自分と対峙することであり、それを繰り返していきますと、自然と、自分の心の内側を理解し、延いては相手の心の内側を理解することになるので、執着しないようになっていき、それが相手を手放す、エゴを手放すという気持ちに繋がります。