悲しみや切なさは
嫌われ者だけど
心の内側に眠っている
私という女の性を目覚めさせる
心がこんなにも痛むのは
魂に近いところまで触れられるから
喜びや嬉しさだけでは
味わうことのできなかった
私という深さ
悲しみや切なさこそが
私という井戸をどんどん掘っていく
浅瀬では分からなかった海底の静けさ
波打ち際では感じなかった海の底の神秘
深まることができた喜び
あの出会いの日からそれが始まっていた
深まるたびに
またひとつあなたを好きになる