自分の感情と向き合われている方から、たくさんのコメントが届いております。皆さん、じっくりとご自分と対峙されて素晴らしいですね。
自分の感情との接し方について、説明いたしますね。
皆さんにとって、好ましい感情ってありますよね。
嬉しい、楽しい、面白い、心地よい、清々しい、穏やか、のんびりしている、ゆったり、晴れ晴れしい、愛を感じる、温かい、等です。
その反対に、自分にとって、好ましくない、できれば感じたくない感情もありますよね。
辛い、苦しい、悲しい、切ない、寂しい、心地が悪い、嫌な気持ち、モヤモヤ、イライラ、ムカムカ、愛されていないような気持ち、冷たい、等です。
私たちは、この、好ましくない感情を感じた時に、その感情を感じることが嫌なので、とっさにそれをないことにしたり、見ないふりや感じていないふりをしたり、そこから逃げれるような行動を起こしたりしがちではないかと思います。
自分と向き合う、ありのままの自分になるというのは、それらの好ましくない感情を、善悪をつけずに、ただそのまま受けとめる、ということなんです。
辛い、という感情は、確かに辛いものです。
しかし、その時に、それを感じないふりをしたり、他のことをすることでそこから逃れようと思っても、そのいっときは楽になったとしても、また同じような感情を、その後に感じることになります。
なぜならば、その感情をないことにした場合、自分では気付かなくても、心の中に蓄積されてしまうからです。
ですからね、そうではなくて、辛い時には、あなたから、それを感じているもう一人のあなたに対して、
「あなたは、今、辛い気持ちだよね。それをちゃんと感じていて大丈夫だよ。その辛さもあなたの一部なのだから」
と何度でも伝えてあげて、まっすぐそのままその好ましくない感情をも感じてあげてください。
そして、その後がとても大切です。
「どうしてそんなにも辛いの?」
「何がそんなにもあなたを悲しくさせてるの?」
と、ご自分と対話して、詳しい理由を聞いてみるのです。
その時に、ただ辛い、というのではなくて、「私は、〇〇されたことに対して、〇〇と思うから、それが辛い」「私は、〇〇されたかったのに、それを理解してもらえず、〇〇に感じたので悲しい」というように、より、細かく、より詳しく、ご自分のお気持ちを外に出してみるのです。
これが、自分と向き合う、自分を理解してあげる、ということです。
その辛さや悲しみの理由をちゃんと分かってあげますとね、その感情が認めてもらえたことに安堵して、次に似たような状況があっても、今度はより冷静にその感情を受けとめる事ができるようになります。
それを繰り返していきますと、好ましくない感情の底にある、ご自分の本音に気付くようになっていきます。
ご自分に対して、「なぜ?」と、繰り返し問いかけ続けてください。
ご自分が感じる感情とは、あなたの心の底に横たわっている本音に気付かせてくれるためのものなのです。
ですから、好ましい感情だけが素晴らしく、好ましくない感情は不必要なもの、ではないのです。
どちらも、皆さんの一部として湧いてくる感情なのですから、そのどちらも、ただ、その感情そのものを受けとめてあげて大丈夫なのです。
どの感情も、まるで我が子のように、あなたが受け止め、抱きしめ、理解して、分かってあげてください。皆さんの我が子であるあらゆる感情は、皆さんに愛されたがっているからです。
一つ一つの感情を、丁寧に愛してあげてください。