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こんにちは。初めてコメントさせて頂きます。
少し前からこのブログに辿り着いて、今の自分に必要な言葉を噛み締めております。 ここに書かれている沢山の言葉たちが不確かでモヤモヤしてして形がなかった疑問や感情、思考に輪郭を与えてくれ、なるほど!と腑に落ちる事ばかりなのですが、一つだけ分からない事があります。
それが自分の本音のありかです。 どうしたら自分の本音を晒す事が出来るのでしょうか?? 最悪の事態、私には上手く描けません。 もう少しだけヒントを頂けると嬉しいです。
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私の言葉を噛み締めてくださりありがとうございます! 腑に落ちていただき、嬉しいです。
本音のありか、ついて、お答えいたします。
本音を感じる大切さを伝えておりますが、「自分でもなかなかその本音に気づけない」という場合。
この、本音に気づけない、というのは、まず、男性の方に圧倒的に多いです。(ご質問をくださった方も、男性の方かな?と思いました)
なぜならば、男性は、幼少期から、自分の本音や感情を外に出すことよりも、社会的に強くあることや、堂々としていることを求められることが多いからです。
「男の子なんだから、泣かないの」
「男の子は、強くたくましく育って欲しい」
というように、両親が男の子には強さや我慢強さを期待することが多いので、男性は、いつしか、自分が気づかないうちに本音を隠したり、外に出さないようにしたほうが良いのだ、と学んでいきます。
そうしますとね、自分の本音を感じることは弱いのだ、ダメなことなんだ、と感じてしまい、その後の人生でも、自分の本音やありのままの感情を外に出す生き方よりも、それらを隠す生き方のほうに美徳を感じやすく、そうすることによって、自分でも本当の自分の声が分かりにくくなってしまうのです。
そして、男性に限らず、女性の場合でも、幼少期から我慢したり自分の気持ちを抑圧したり、本音を外に出せない、という生き方をされてきた場合、自分の本音なのに、自分でも分からなくなっている、ということが起きてしまいます。
もしくは、これは自分の本音だと思っていたけれど、実はそれはカモフラージュで、もっと別のところに本音があった、という場合も少なくありません。(これは、セッションでよくあることです。95%の方は、セッションを通して、自分でも気づいていなかった本音に気づけました、と言ってくださいます)
では、どうすれば本音が分かるか。
「本音に気づく練習」を地道に重ねることです。
まず、彼や彼女に対して、(会える状況でも、そうでなくても)、まずはそれを相手に伝えなくてもいいので、とにかく、今ある本音をウソをつかずに感じてみる、ということを繰り返していきます。
これを、丁寧に、何度も繰り返していくのです。頭の中でだけ考えていると、思考が流れてしまいますので、ここは、ノートに書いていきます。
例えば、
「彼(彼女)に言われて悲しかった言葉がある」とします。
それを、まず、今の気持ちとして
「私は愛を持ってそれをゆるす」と書いてみます。
そして、その文章を見て、自分に問います。
「あなたは、本当にそれをゆるせるのですか?」
「あなたは、その言葉に対して、本当はどんなことを感じていますか?」と。
そうしますと、少しずつ、本当の自分が答えてくれます。
例えば
「ゆるそうと思っているけれど、実際には悲しくて仕方ない」とか
「愛を持ってゆるしたいのだけれども、実はムカついて怒っている」とかです。
そして、それをもとに、再度質問をします。
「ゆるそうと思っているけれど、実際には悲しくて仕方ない」のは、どうしてですか?と。
何が悲しいのか、どんなことが理由で悲しんでいるのか、何度も何度も自分に聞いてみます。
そうしますと
「自分が大切にされないことが辛かった」
等、そういう声が聞こえてきます。
これは、つまりそこにある本音は
「私は、彼(彼女)にもっと大切に接して欲しい」「私をもっと大切にしてよ」だった、ということです。
最初の、「愛を持ってゆるします」という偽りの声と、「私をもっと大切にしてよ」という本音には、大きな違いがありますよね。
こうやって、紙に書きながら、自分の気持ちを、深く掘りさげていく、ということを、地道に繰り返してください。
本音を感じる、というのも、慣れていない人には、練習と訓練が必要です。
ですからね、相手とのことだけではなくて、日常生活のありとあらゆる場面において、とにかく「自分の本音を感じる」という練習をするのです。
仕事場や、学校の保護者の集まり、親戚の集まり、コンビニ、スーパー、など、人と関わる時に、今までだったら自分の気持ちを隠したり、いい人を装っていたような場面で、いつもいつも、心の中で「自分の本音」を感じてみるようにしてください。それを相手に伝える必要はありませんので、自分だけは自分の本音に気づいてく、という訓練です。
その時に、ご自分に、こう言ってあげてください。
「あなたは、どんな本音を感じてもいいんだよ」
「感じてはいけない本音なんてないよ」
「怒ってもいい。ムカついてもいい。怒りを爆発させてもいい」
「悲しんでもいい、自分を責めても否定してもいい」
「とにかく、あなたのどんな声もそのまま受けとめるよ」
根気強く、何度でも、ご自分に優しくそう言ってあげてくださいね。
次の記事に続けます。
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