僕は最近
いつも耳を澄ましている
いつしかそれが
僕の癖になっていた
公園で
運転しながら
仕事の合間に
眠る前
静けさに僕自身の身を浸し
沈黙の空にそっと耳を傾ける
そうすると
どこからともなく聞こえてくる
君の笑い声
僕を呼ぶ声
僕に話しかける君
僕を見つめて
何かを言おうとするその瞳
そんな君の声が聞きたくて
僕はいつも何もない空に耳を傾ける
そこに君はいないけれど
僕には聞こえる
君の愛くるしいささやき
僕にとって
誰にも知られていない
幸せなひと時です
(僕の声もあなたに届いていますか)