大好きなお母さんへ。
私を他の誰かと比較しないで。
私のことを、ダメな子という顔で見ないで。
誰かみたいに素晴らしくなりなさいとか、良い成績取りなさいとか、あなたは可愛げがないなとか、そんな悲しいこと言わないで。
静かにしないと良い子じゃないとか、言うこと聞かない子は嫌いって言わないで。
お母さんのそういう言葉と表情に、
私は胸が痛むの。
不機嫌そうな顔をしないで。
お父さんと喧嘩しないで。
私は、ただ、
お母さんの笑っている顔を見たいだけなの。
私を、そのままの私でいいと言って。
ありのままでいいよって言って。
失敗しちゃっても、怒らないで。
うまくできなくても、優しく微笑んで。
お母さん、私は私でいたいだけなの。
ありのままを認めて欲しいの。
私を否定しないで、抱きしめて。
あなたのことがいつでも大好きだよって言って。
お母さんから愛されたくて、どうしても愛されたくて、私はずっとがんばり続けました。
お母さん、そんな小さい私の健気ながんばりを、どうか分かってね。
私は、どんなお母さんのことも、たとえ怒られても否定されても、ずっとずっと愛しているんだから。
それをお母さんにちゃんと伝えられていないけど。
もう誰かと比較しないで。
私じゃない人を選ばないで。
お願いだから。
私の話を聞いて。
じっくり聞いて。
私の言葉を、繊細な私の想いを、ひとつひとつ耳を傾けて、どんな言葉でも、宝物のように包み込んでね。
愛するあなたにこそ、私はそうされたいの。
私はたくさんのものはいらないの。
私の望みは、あなたからの愛という安心だけなの。
私はあなたの特別になりたかった。