人生において、「沈黙」の時間の方が圧倒的に長い。
「対相手」もそうであり、「対自分」においてもそうである。
はしゃいだり喜んだりする時間よりも、圧倒的に長いこの沈黙を、声なき時間を、いかに過ごすか。それが、人生全体の質を決定する。
沈黙をごまかしてはいけない。
沈黙という空間を、過度な刺激や高揚感や、何かへの依存や、酔っぱらった状態や、眠ったままの自分で生きていても、魂は喜ばない。
沈黙という空間を懸命に生きたところで、誰にも褒められないし分かってももらえない。
だが、自分自身は知っている。
この沈黙を、いかに生きているのか、を。
沈黙は、一人だ。
沈黙は、静かで何もない。
だが、沈黙の時こそ、全身で愛を感じられるのだ。
沈黙を心豊かに、至福に生きられる自分で在るとき。愛する人からの、目には見えにくい、静かな声なき愛を、深く実感できるだろう。
耳をすませば
聴こえてくる
沈黙という音がある