前回までのストーリーです。
自分の過去を振り返り、
「彼との関係性の前に、まずは、自分の傷を癒し、自分で自分を愛せるようにならなければ何も変わらない。」
と決意した私です。
それから、ネットを読んだり、本を読んだり、また、自分を癒すことに関連した講座に参加したりしながら、自分の心と対峙して、自分の小さな頃の悲しみや痛みを癒していきました。
日常生活を送りながらも、私はそのことに、かなりの時間を費やしていました。
できるだけ自分に集中し、自分と対話しました。何度も、何十回もです。
自分と対峙していく中で、胸が痛くなりながらも、少しずつ、過去の自分の気持ちが分かるようになっていきました。小さな自分の傷を癒しているという実感も持てるようになっていました。
それでも・・・・・・、やはり、彼に会いたかった。
私が、自分に集中しよう、と思えていたのも、そうするエネルギーを与えられたのは、当時、音信不通だった彼の存在があったからです。
当時、私は、自分に集中しようと思いながらも、心の中ではやはり、「自分の課題を解決して、自分を愛せるようになれば、彼に再会できる」という気持ちがあって自分を癒すことに取り組めていたように思います。
そんな私に・・・・・・
ある転機が訪れました。
その時は、その出来事が、私の人生にとって、それほど大きな意味を持つものだとは認識できていませんでした。
しかしながら、今思えば、その日のその出来事があったから、今の私になれていて、こうしてブログで愛のメッセージをお届けしたり、セッションをしたり、そんな機会を与えていただくことに繋がったのだと感じております。
その日、私は、いつもと同じように、自分の過去を振り返ったり、ネットで興味のあるサイトを見たりして時間を過ごしていました。
そうしましたら・・・・・
私は、今までに、一度も感じたことのないようなある感覚を覚えました・・・・・・・
ぐぐぐぐぐぐぐぐ・・・・・・・・
こう感じたのは、胸の辺りです。
胸の真ん中の、奥底のほうからやってきた感覚。
予期せぬことでしたが、突如、得体の知れないような、炎の塊のような熱いものが、胸の奥の奥から、突然、私に触れたのです。
これは、一体何だろう?
胸が締め付けられるのとは違う。胸が痛むのとも違う。
言葉で表現するのが難しいのですが、突然、私のハートを覆っていた鉄の膜が割れて、その内側に眠っていた、熱いなにかの塊が外に出てきた、という感じでしょうか。
なんだか、ものすごく熱い・・・・・・・・・。
その胸の奥の温かさがあまりに大きなもので、私は背中を丸め、うずくまるようなかっこうで、両手を心臓あたりに当てて、しばらくの間、「ぐぐぐぐぐぐぐ・・・・・」というような、何かがおそってくるような音とともに、その胸の温かい感覚に浸っていました。
これは、なんなのだろう・・・・・・・
何とも言えない温かさ。そして、今までは触れたことのなかった、胸の奥底。
もしかして・・・・・・・・・
私は、その時、ハッと気づいたのです。
私がずっとずっと探していた「愛」が、これなんじゃないか、と。
鉄の膜を破って出てきてくれたのは。
「ありのままの私」という愛でした。
ずっとずっと、何年も何十年も眠っていた「ありのままの私」が、突如、殻を破って、外に出てきてくれたのです。
その心地よさ、温かさ、安心感、ホッとする気持ち、つながっている感覚、幸福感、充足感。
私は、やっとやっと、待ち望んでいたその存在に出会えた・・・・・・・
私は、やっと理解しました。
「なんだ!このような「愛」を与えてくれるのは、愛する彼こそがそうしてくれると思っていたけれど、そうじゃなかった」
「私が求めていた「愛」は、私のハートの中に、すでに存在していたのだ」
「もう、私は、愛を求める必要もなく、誰のことも追いかけることはないのだ。だって、ここにすでにあるのだから!」
私は、身震いする思いでした。
全身から、細胞のひとつひとつから、歓喜の叫び声をあげたいぐらいでした。
私のありとあらゆるすべてのパーツが喜びに満ち満ちていました。
こんなにも私の近くに、ずっと切望していた愛があったことを知ったのです。
その愛は、ずっと私の胸の中にいてくれたのに、小さな頃の傷や痛みによって覆い隠されてしまっていて、その存在がずっと見えなくなっていたのでした。だから、丁寧に過去を振り返り、ひとつひとつ癒したことで、それが、ようやく、顔を出してくれたのでした。
ずっと探していたもの
ずっと願っていたもの
ずっと欲しかったもの
ずっとずっと切望していた愛
それとの再会の日となりました。
ようやく再会できたね・・・・・・・・
私はその時に、チェイサーであることをやめました。
つづく。
★ストーリーへのご感想をいただきました★
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hamabiさんのブログチェーサーだった私を読んで わたしも一つ一つ思い出していくことをしています。 ありがとうございます。 沢山の方々も救われる思いでいらっしゃると思います。
おかげ様で思い出せたことに感謝いたします。 小さい頃のわたしは、 お姫様に👸なりたかった。 両親に、お姫様のように大切に可愛がって大切にして欲しかった。 今、 自分で自分をそんなふうにしてあげようと思います。
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(hanabiより)
小さな頃のご自分の声を聴いてあげることができて良かったですね。ひとつひとつ思い出すと、いろんな過去の自分に出会えますよね。
お姫様のように可愛がって欲しかったあなたのことを、たった今から、あなた自身が、その頃のあなたの願いを叶えてあげてくださいね。そうやって、過去と今を、ひとつひとつ、つなげてあげてください。
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