前回までのストーリーです。
「それやってはダメ
お母さんの言うこと聞きなさい
こっちにしなさい
我慢しなさい
お母さんはあなたに対して嫌な気持ちがする」
幼少期、日常的に母からこのようなメッセージを受け取っていた私は、いつしか自分の存在が、「私はありのままでは誰にも愛されない」というものだと強く思い込むようになりました。
その思い込みに拍車をかけていただろうな、という記憶があります。
それが、父親の私に対する態度です。
私の父は温和で優しい男性でした。母が私に対して口うるさいような態度をとっていたのとは裏腹に、父は、いつも私の味方でいてくれるような、そんな優しさで私を包み込んでくれていました。
ですから、子供の頃、私は母が大嫌い、父が大好き、と思っていた記憶があります。いわゆる父っ子で、どこに行くにも父と一緒、家族で過ごしていてもいつも父の隣が私の居場所。それぐらい仲良しの私と父でした。
ですが、自分と対峙すると決めてから、自分の過去とじっくりと向き合った時。
子供の頃には分からなかった、自分の心の奥底に眠っていた、ある想いに気づかされました。
私は優しい父の事に対して、大好きという気持ちしかないと思っていましたが、そうではありませんでした。
私は、表面的には父は大好きでしたが、心の底では、父に対して、相当怒っていたようです。それは、大人になって自分でも初めて知った感情でした。
確かに父は優しくていつも私のことを認めてくれていました。
では、私が何に怒っていたかというと、母から否定されている私を見ても、母に対してなんの対処もしなかったことです。
父は母に対しても、黙って母を認めているような態度をとっていました。争いを起こすぐらいなら、自分が我慢して、嫌な気持ちを飲み込んでいたのでしょう。口論や両親との言い争いというのは、ほとんど見たことがありません。ですが、私のことに関して、母に対して無言だったこと、改善しようとしてくれなかったことは、子供ながらに悲しかったのだと、大人になって気づきました。
母からは否定される私。それに対して父は私には優しくても、家庭には冷たい空気がいつも流れている。
そのような子供時代は、いつも針のむしろにいるような、いっときも落ち着くことがないような心の状態だったのでした。
私を否定するお母さんなんて、大嫌い。
お母さんから否定される私を助けてくれないお父さんも、大嫌い。
そして、そんな自分が大大大嫌い。
それが、小さな頃から思春期、そして大人になるまで、私がずっと持っていた感情です。
つづく。
★ストーリーへの感想をいただきました★
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わたしも、ずっと隠して生きてきてたのだと気付きました。 母が好き 母に好かれ愛されたかった 母に認めて欲しかった だから自分で自分を認めて好きになり愛します
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(hanabiより)
ずっと隠してきたことに気づけて良かったですね。これからは、隠さなければじわじわと変容していけるからです。どうぞ、これまでがんばってきたご自分を褒めてあげて、自分をたくさん愛してくださいね。
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