相手に対して本気で怒れる、というのは、自分を本気で愛している時にしかできません。
なぜならば、自分のことを本気で愛していないと、自分よりも相手が大切になってしまったり、自分よりも相手を優先してしまう気持ちが働いてしまうので、怒り、という感情にならないからです。
相手に対して、本気で怒れること。それが、本気で自分を愛せるようになったバロメーターです。
相手に怒ることはダメなことと思われることが多いのですが、そうではありません。
怒りがダメと思われる理由は、その怒りを感情のままにぶつけてしまうからです。
そうではなくて、その怒りは、相手に伝える前に、自分の中に、その怒りがあるのだと、自分がちゃんと認めて、それを感じることが大事なのであり、それが自分を本気で大切にしている、ということです。
そして、その怒りは、対話の中で伝えることが大切です。
あなたの怒りを相手に「丁寧に心を込めて細かく」伝えることは、相手があなたのことを理解することになりますから、それは、お互いの愛を深める行動です。
自分を大切にしてくれない、丁寧に接してくれない。そんな時は、ちゃんと怒りを感じてください。(繰り返しますが、相手に伝えなくていいので、まずは、その、怒るという感情を認めてあげることです)
怒りを感じるのは、自分の気持ちを大切にすることです。
怒ることも練習です。じわじわと、練習してみてくださいね。
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脳内ルールや思考パターンが分かってくると、怒りを感じることが減ってきますが、それをゼロにすることが大切になのではありません。
大切なことは、怒りをなくすことではなくて、怒っても、そんな自分を冷静に受け止めることができるご自分になることです。
怒りをなくそう、という努力ではなくて、怒りとは、人間として、当たり前にそれを感じながらもそれを超えられる自分になることです。
あなたの中の怒りを、大切に受け止め、あなたがちゃんと抱きしめてあげてくださいね。
本気で愛するとは、本気で怒れる、ということです。