私の出来事を書きますね。
先日、私は、私がご馳走するというお約束で年下の男性と食事に行く機会がありました。
私は普段、ほとんどお酒を飲みません。ですから、そこが居酒屋さんのようなところでしたが、私が頼んだのは最初の一杯のお酒だけでした。
ところが!その男性は、お酒が好きなようで、次から次へと頼みます。私が一杯しか飲んでいないのに、何杯も次から次へと頼んでいるんです。
お会計の時に、私は、あまりに高額になっていて、かなりビックリしました!笑 お酒の値段って、けっこう高いものなんですよね。普段飲まないので、そんなに高いとは知らなかったのです。食事代よりも、飲み物代の方が高額になっていました。
その時に、私は、実は、腹ただしく思っていました。後からじっくりそのことを振り返ってみたのですが、心の中でこう思って相手を批判していたのです。
「私がご馳走すると言ったけれど、少しは遠慮すれば良いのに!」
「私の言葉に甘えるにも、限度があるでしょ!」
それが、私の批判の原因でした。
それについて、突き詰めて考えてみました。
そして、私は自分に笑ってしまいました。
その男性は、飲み物をたくさん頼みましたが、よーく考えてみましたら、頼むたびに、私に「頼んでも良いですか?」と、ちゃんと聞いてくれていたのですね。
そして、私は、年上ということもあり、余裕の笑顔で(笑)、「もちろんどんどん好きなだけ飲んでね!」と、自分で伝えていたではありませんか!笑
つまり、言葉では、好きなだけ頼んでね、と毎回言いながら、心の中では、相手に遠慮することを求めていたのです。
どんどん飲んでね、といいつつ、実は、それは嘘であり、そこで私が真に思っていたことは「気持ちとしてはどんどん飲んで欲しいけれど、私の予算もあるので、ある程度、私に合わせて飲んでね」だったのです。
それを察してと思いつつ、言葉では、どんどん飲んでね、と言っていたのですから、相手に、私の本心が伝わるはずがありません。
特に、男性は、女性のように相手の気持ちを推し量る、ということが苦手ですから、言葉通りに伝えたことを受け取ることがほとんどです。
ということは、私がどんどん飲んでね、と言ったことを、その男性は忠実に従ったということであり、それに私が勝手に腹を立てていた、ということになります。
私も時折、年上の方にご馳走していただく機会があります。そういう時に、私が、どんどん飲んでね、と言っていただくこともあります。
そのような時、私が遠慮して頼まないと、むしろ不機嫌そうな顔をされることがあります。そして、「本当に遠慮せずに、どんどん好きなものを頼んで良いからね」と言われるんです。
そして、本当に遠慮しないでその方の言葉に甘えますと、甘えられたその方は、とても嬉しそうな表情を見せてくれるんです。甘えてもらえる、というのはつまり、自分は甘えてもらえる力のある人なのだ、と、思えるからです。
この出来事で分かることは、私は遠慮しがちで、存分に甘えられていない、ということなんですね。
だから、本当に遠慮しないで存分に甘えている人に、頭にきてしまうのです。
つまり、自分で自分に制限していることを堂々と目の前でやられているので、批判したくなる、ということが起きている、ということなんです。
その年下の男性は、私が言った通りに言葉に甘えてくれた、ということは、むしろ、私を甘えられる年上の先輩だとみなしてくれた、ということですから、よく考えてみれば、嬉しいことだったのだな、と分かりました。
やはり、その男性は、私の心の内側を見せてくれていたのです。
これからは、私ももっと遠慮しなくて良いんだな、人に存分に甘えて良いんだな、と思える出来事となりました!
私もこうやって、自分を振り返りつつの毎日です。私も完全無欠のスーパーウーマンではなく、皆さんと同じ、泣いたり笑ったりの日常生活です。
そんな泣いたり笑ったりの生活を味わうことをこれからも、共に楽しんでまいりましょうね!
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ちなみに、その男性は、その席に、ご自分の読んだ本でオススメの本を持ってきてくれて、私にプレゼントしてくださいました。予想していなかったので、ビックリしました。
そんな気遣いのある男性ですので、飲み物の件だけで批判していたら、その男性の素晴らしさを忘れてしまうところでした。
(それと、私の好きなお酒は、ピーチフィズです 笑)