こちらの続きです。
私は、先日、ある仕事に関する研修がありました。それは、宿泊型の研修会で、私以外の参加者は、全員男性でした。ですので、数日間、男性と時間を過ごすことが多くありました。
同じグループになった男性4人と、いつも行動を共にしました。研修中もそうですが、食事も、食事のあとにお茶を飲んだりするのも、ずっとその男性と一緒でした。
4人の男性の中に、とてもおしゃべりが好きな男性がいました。いつもその男性が、話題の中心となって話をしていて、それ以外の3人の方は、私と同じように頷きながら話を聞いていました。
私は人の話を聞くのが大好きなので、そのおしゃべりな男性の話を聞いているのがとても楽しかったです。そして、残りの3人の男性も、笑顔で頷きながら聞いていらっしゃったので、私と同じお気持ちなのだろうな、と思っていました。
研修も終盤に近づきまして、お喋りな男性ではない、1人の男性と私と2人で、休憩時間中にお茶を飲む時間がありました。
その時に、はじめて、その男性とじっくり話す機会がありました。
そうしましたら、その男性は、胸の内を色々と話してくれました。
これまで、みんなで話をしている時に、そのおしゃべりな男性の話にうんざりで、そんな聞きたくないため、わざと忘れ物をしたふりをして部屋に戻ったり、用事があるふりをして席を外していた、というではありませんか!
また、その男性の自慢話が特に嫌で、一緒にいるのも苦痛だった、と教えてくれました。
加えて、いつも4人の男性の上下関係を気にして、(その方は4人の中で一番若い方でしたが)自分より年上の男性に気を遣って、粗相がないように、食事中でも休憩中でも、いつも気を張り詰めている、ということを教えてくれました。顔では笑っていても、楽しく感じたことはとても少なかった、と言いました。
女性である私は、みんなで和気藹々と、楽しいお時間を過ごせればいいな、と思って、おしゃべりな男性の話も心から楽しめていました。
男性であるその方は、その時に、いつも上下関係を気にして、周りに気を遣い、特に自慢話には嫌悪感を感じていました(男性は、女性よりもプライドが高いので、自分の劣等感を刺激されるような自慢話を嫌う傾向が女性よりも高いです)
やはり、同じ現実の中でも、男性と女性との、考え方や現実の捉え方は、こんなにも異なるのだな、と考えさせられる出来事でした。
女性である私たちは、自分がこう思うことは、きっと彼も同じように思っているだろう、と考えやすいです。
しかし、そうではないことも、実はとっても多いのです。
女性の私たちは、女性としての思考パターン、感情の持ち方、現実の捉え方があります。
男性は、男性としての思考パターン、感情の持ち方、現実の捉え方があります。
それらは、時として、真逆なこともあるぐらい、異なるものです。
皆さんが「きっと、今、彼は〇〇と思っているだろう」ということを、女性の思考パターンでのみ考えますとね、見当違いであることもあるのです。
例えば、彼に傷つけられた、と思っていることが、彼にとっては、そんなことはまったく意図していなかった、むしろ彼女のためを思ってした行動だった、ということも、よくあるケースです。
男性と女性が、男性は男性の思考パターンで考え、女性が女性の思考パターンで考え、その思考パターンが正しいと思い込んで話をするから、うまくいかない、ということが起きてしまいます。
お互いに、男性性と女性性の違いを、「ダメなもの」としてではなく、単なる違いなのだと受け止めることができれば、相手が自分と異なる意見の時も、深く分かり合うことができます。(この時に、男女の違いが分かっていないと、相手を責める、もしくは自分だけが我慢する、という気持ちになります)
身近にいる男性と接することで、どうぞ、たくさんの価値観を学んでください。お茶をしたり食事に行く、ということや、それ以外にも、例えばお店のスーパーや、ガソリンスタンド、駅、美容室、コンビニ、などでも、できるだけ男性の店員さんと話ができるようにしてみるのです。
女性は女性の気持ちが当たり前と思いやすいので、男性性を学ぶことが大切です。
男性は男性の気持ちが当たり前と思いやすいので、女性性を学ぶことが大切です。
彼と離れているときは、彼のことは放っておいて、今が男性性を学ぶよいチャンスだととらえ、たくさんの男性と接することを楽しんでくださいね。