これまでもなんどもお伝えしていますが、相手との関係性においては、相手のことを見るのではなく、自分と向き合うこと、自分の心の内側を見つめることが大切です。
なぜ、相手のことではなく、自分のことなのか。
それは、自分に向き合い、自分の心の内側に気付いていきますとね、心の奥深さ、心のはたらき、魂の存在、などが理解できるようになります。
たとえば、過去の傷がこんな風に今に影響していたんだ、とか、私はこんなに本音を隠してた、とか、自分の気持ちを抑圧していた、など。
また、愛しているのに嫌なことを言ってしまった、愛しているからこそ嫌な態度をとってしまった、など、心の内側と、自分のした行動や発した言葉がちぐはぐだった、などということもあるでしょう。
そうやって、自分に気付いていきますとね、自分の本音を生きるって実は難しいなぁとか、ありのままの自分になることは思った以上に時間がかかるなぁとか、分かりますよね。
そしてそれは、実は、相手もまったく同じなんです。
人の心や魂は、その中身には個性がありますけれども、そのつくりはまったく同じです。
つまり、自分がなかなか本音を生きれない、ということは、相手もそうかもしれません。
気持ちとはうらはらの言葉や態度をとってしまう、というのも、相手も同じかもしれません。
自分の心がこんなにも奥深いのは、相手もまったく同じなんです。
つまり、自分を知るということは、それと同時に、相手を知っていくことでもあるんです。
自分を知れば知るほど、相手を理解できるようになる。なんだか、不思議であり神秘ですよね。
ですから、相手を見ることをしなくても、自分と向き合い続けますと、それが同時に相手を理解していることにもなっていますから、どこまでも自分との対峙が大切なのです。
相手も本音で生きていなかったのかも知れない。相手も言いたいことを言おうとして飲み込んだのかもしれない。心の思いと裏腹なことをしていたのかもしれないし、傷つけるつもりなんてなかったのかもしれない。
相手を深く理解するためにも、ご自分と向き合い続けましょうね。