自分軸を築く、といいますとね、自立するということですから、強くならなくちゃ、というイメージを持たれる方が多いかもしれません。
なんでもバリバリこなす自分や、ダメなところを克服すること、嫌いなところを好きになること、仕事もプライベートも思うがままの生活をすること、と思われているかもしれません。
自分軸の人生というのは、自分を拠り所にするということ。つまり、「ありのままの自分を愛せている状態」であり、自分の心を自分で満たす、ということなんです。
お仕事や住んでいる環境など、現在の状況というのは、すぐに変えられないところもありますよね。ですから、そのような目に見えるところを変えることではなくて。そこを、変えなくても、自分軸を築くことができるんです。
ダメな自分を克服、ではなくて、ダメなところもあるんだなって、それでも大丈夫だよって言ってあげること。
人より劣っていると思うところを直さなくちゃ、ではなくて、人より劣っていると思っていたけれど、そんな私でも責めなくて良かったんだ、と自分のことを分かってあげること。
自分は弱いんだな、甘えてるんだな、うまくできないんだな、と、自分を偽らないこと。そして、そのままの自分を、まずは自分が理解してあげること。
そうやって、自分で自分を認めて愛してあげられますとね、自分を信頼してあげることができるようになります。
自分を信頼できますと、他の人からの賞賛や評価に関わらず、周りの人が何を言ったとしても、自分は自分で大丈夫、と思えるんです。
この、自分は自分で大丈夫と思えること。これが、自分軸の人生、ということです。
弱くてもダメでも、劣っていると思っても、人より優れたところがなくても、それでも私は私でよかった。それが、そのままの私だから。そんな私のことを、この私はいつも愛しているよ。とご自分に言ってあげて、いつもあなた自身がご自分の味方でいてあげてください。
そうやって、少しずつ、少しずつ、ありのままの自分でよかったんだ、と深く理解できてきますと、そのままの自分として周りの人と接することが段々とできるようになります。
そして、自分を偽らなくてもよくなるので、周りの人に頼ったり、〇〇は苦手だから手を貸してもらえませんかとお願いできたり、私は〇〇と思います、と自分の気持ちを伝えることができるようになります。
自分軸とは、なんでも自分の力でやらなくちゃ、ではなくて、そんな風に、人に甘えたり、頼りたいところを頼ったり、素直に何かをお願いしたり、自分の感情をそのまま伝えて聞いてもらったり、そんな、人に頼れる自分になることでもあります。
強さとは、弱い自分を認めること。
素敵な自分とは、素敵な自分じゃないところもあっても大丈夫だったんだと分かること。
自分を愛するとは、誰かに愛されなくてもそもそも私は愛の塊だったと思い出すこと。
これががんばらない、自分軸の生き方です。
あなたは、そのままで素晴らしいのです。自分のダメさや情けなさもひっくるめて、それもあなたが愛してあげてください。
そして、こんな自分を愛せない、と思ったとしたら。そう思う自分も、今はそう思うのよね、って、そのまま認めてあげてください。
あなたは、そのままのあなたで大丈夫なのです。そのままのあなたを宇宙は丸ごと愛しています。変わらなくても大丈夫だよ、って、ご自分の心に何度でも言ってあげてくださいね。