執着ということは、分かるようで分かりにくいことのように思いますので、説明させていただきます。
執着というのは、彼に対して、〇〇して欲しいとか、会いたいとか、〇〇になったらいいな、と、「まったく思わないこと」を指すのではありません。
確かに執着しなければ思わなくなっていきますが、思わないようにする、というよりも、自然にこう思わなくなっていく、ということです。
もしくは、思っていたとしても、辛さや切なさはなくて、心穏やかに彼に対してこう思っていられる、という状態です。
ですからね、彼に対して、どのような想いを持っても大丈夫なんです。だって、それは、自然に皆さんに湧いてくる気持ちですから、もうすでに感じている気持ちを抑えることは、ありのままではありませんよね。
皆さんは、ありのままに、彼に対して何を思っても良いのです。期待したり、願ったり、求めたり、というお気持ちが湧いてきても、あるがままにまずは受け止めてあげてください。
そのお気持ちを持った時に、もし、辛くもない、悲しくもなければ、心地よく彼を愛せていますね。
しかし、もし、辛くなったり悲しくなったら、それは、執着と考えられます。
思ったり期待しても良いのですが、その結果には左右されない。それが、執着していない状態です。
なぜならば、彼がどういう態度をするのか、ということは、皆さんには決められません。しかし、彼がどういう態度であっても、もし、皆さんが自分のことを自分で愛せていて、自分のことを満たせていたら、彼の行動や言葉に左右されずに、いつも心穏やかでいられます。
皆さんが、遊園地に行きたいとします。「行けたらいいな、楽しそうだな」と考えることは、心がワクワクすることですね。
でも、この時に「私は、周りの人と同じように、あの遊園地に行かなければ、絶対に幸せになれない」と思ったら辛いです。
同じ「行きたいな」であっても、それが執着になるのかどうかは、皆さんが、ご自分のことを深く愛せているかどうか、にかかっているのです。
次な続けます。